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Channel: じょいフルデイズ
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着物を子ども用に直しました

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じょい弟のお嫁さんのお家から、
「誰も丈が合わないから」と
着物を2枚もらいました。
どちらも長い間しまわれていたみたいだけど、
状態はよくて、なんと一枚は大島紬!
ただ、もう一枚の縞の織りの小紋は
じょいフルにもどうしても合わなくて、
このまままたしまい込まれるんじゃもったいないし、
どうにか日の目を見る方法はないかなーと考えて、
子どもの着物に作り直すことを思いつきました。

着物の命は、元の生地の命。
着なくなった着物は解いて帯にして、
帯を使わなくなったらまた解いて他のものを作って、
何度も反物に戻しては使い切るというではないですか。
この小紋だって、手をかけて作った正絹の生地を
人の手で着物に仕立てたものなんだろうから、
このまま誰にも使われないなんてもったいない。
今使える子ども着物にしてみよう。

もちろん和裁なんて経験がないので、
着物がどういう構造になっているか全く知らないまま
とりあえず縫い目をプチプチほどいてみると、
なんとまぁ、本当に反物に戻っていくではありませんか。
着物ってよくできています。
ちゃんと反物の横幅が、袖幅とか見頃の幅になっていて、
解いた生地を並べ合わせると
元の反物になりました。
気分は洗い張り、だけど、洗うのはエマールで、
ジャブジャブ洗ってピンと干したら、
古い着物特有のほこりっぽさというか
くすんだ感じがさっぱりとれて、
パリッと気持ちのいい生地になりました。
今回は、昔の着物をしまい込まずに
なんとか活用しようというのが目的なので、
本格的な袷ではなく
子どもがお正月に遊び半分で着られる
簡単な単衣の着物を目指します。
作り方はネットで調べて
縫えるところはなるべくミシンという、
女学校で和裁を習っていたおばあちゃんが聞いたら
卒倒しそうなゆるい着物作りです。
縫い始めてみると、ほとんど生地を切ることなく、
ひたすら直線を塗っていくだけで
意外に簡単に作業は済んでしまいました。
くけたり、キセをかけたりすれば
もっと本格的な仕上がりになるのだろうけど、
着るのが子どもで、多分着物を着ていることなんて
お構いなしに走り回ってグズグズになるだろうから、
とりあえずこれで完成ということで。

単衣の簡素な着物では、着たときに
半衿が見えないと浴衣みたいになってしまうので、
ここまで作った勢いで、
じょいフルの着なくなったシャツの袖を外して、
着物の下に着る半襦袢も縫っておきました。
和柄のハンカチを半衿にして縫い付けたら、
それなりに着物を着ている雰囲気がでます。


何もかも手作業で
生活するのに今より何倍も手間のかかった昔の人は、
だからこそ、あるものを大事に
とことん使い回して暮らしていたんだろうなーと
着物を縫いながら考えていました。
とりあえずお正月にトワに着せたら喜んでいたので、
古いけど手のかかった着物を
しまい込まずに済みました。
なんちゃって洗い張りと
なんちゃって仕立て直しもどきですが、
あるものを大事に、も楽しいと思いました。








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