仕事が休みで、今週の当直も終わっていて、リンスケの懇談も、
じょいフルがこっそり参加しているママさんコーラスの発表会も終わって、
あーなんだか久しぶりにフリーダム♪な感じの日。
昼からくみさんとランチの予定だったので、
午前中にハムと塩豚を仕込んだのと、
ずっと作ってみたかったお菓子を焼きました。
フラワーバッター法で作る、さつまいものパウンドケーキ。
待望のtiroirさんの新刊「やさいの焼き菓子」からのレシピです。
フラワーバッター法というのをこの本で初めて知ったのだけど、
通常はバターと砂糖を泡立てから、卵を混ぜて粉を合わせる
(シュガーバッター法というらしい)ところを、
先にバターと小麦粉を混ぜてから、そこに卵を加えるという作り方です。
パウンドケーキを作る時は、卵を合わせる時に生地が分離するという関所が待ち受けていて、
きちんと乳化できるかどうかが勝負のカギとなるわけだけど、
このフラワーバッター法だと乳化の心配をしなくていい上に、
本には「プロの味?と驚くほどに決めが細かく焼きあがる」と書いてあります。
もうそんなのを見たら、やってみたくてやってみたくて。
子どもが生まれて以来、しかもその初めての子どもがアレルギーがあったばっかりに
もうずっと、なかしましほさん系のナチュラル系のお菓子ばかり作っていたので、
バターを使ったお菓子自体、すごーく久しぶりでした。
tiroirさんのシンプルなレシピの中で、敢えてポイントは
「特にバターをしっかり室温に戻しておくこと!」と書いてあるのに、
つい待てなくてまだ硬めのバターを練り始めてしまって少し手間がかかったくらいで、
卵の乳化とか粉のグルテンとか、ほとんど気にすることなくさっさと生地ができて、
これでパウンドケーキができるのは目からウロコの簡単さです。
強力粉も少し入っていることで「しっとりどっしり」になるのだと。
我が家に久しぶりに甘いバターの匂いが漂って、無事にケーキが焼き上がりました。
肝心の生地の食感が気になるところだけど、
ランチをするくみさんにお土産に少し持って行って、
ブリちゃんの夜のおやつにお味見と、
両方の実家に少しずつお裾分けをしたら、
じょいフルの味身分は端っこのところしか残らなくて、
結局生地の感じはよく分からないままでした。
が、見た目にはたしかにきめ細かくふんわり焼けているようで、
じょいフルのようにシュガーバッター法では
生地がボソボソしたり硬く焼けたりとムラがある初心者には
すごくいい作り方なんじゃないかと思いました。
このさつまいものパウンドケーキもそうだけど、
枝豆のチーズケーキとかとうもろこしのスコーンとか、
「やさいの焼き菓子」に載っている写真はすごーく美味しそうに見えて、
どれも作ってみたくなります。
1冊目の「tiroirのお菓子レッスン」のは、ナチュラルでありながら
少しクラシックな雰囲気だったけど、今度の新刊は同じナチュラルでも
ぐっとモダンでかっこいい感じです。
お菓子作りに使う人参とかじゃがいもとかを
下ごしらえした状態からおかずに使い回すことも紹介されていて、
自宅でお菓子を作っている(店舗とかスタジオとかじゃなくて)tiroirさんらしい、
おしゃれでありながら生活感のあるレシピ本です。