断崖の窪みに建てられた、神仏の力で上から投げ入れて作ったとしか思えないという
鳥取三徳山の投入堂。
「観光ではなく修行のつもりで上ってください」という注意の通り、
全行程ボルダリング状態で、
木の根っこを掴んで這い上がったり、岩場を鎖でよじ登ったり、
ちょっと手が滑りでもしたら
どこまでとも知れない谷底に転がり落ちていきそうな山道を上がる、
まさに修行のような山道でした。
滑落事故多発の、日本一危険な国宝と呼ばれているそうです。
夏休み、大山のキャンプ場から近かったので寄ってみたのだけど、
乳幼児は入山禁止と言われて、
せっかく来たんだから、アサとかトワも一緒にダメですかねー、
難しかったら大人がおんぶして上がりますからー、と言ってみたのをあっさり却下されて、
上がったのはじょいママとリンスケの3人だけでしたが、
はいもう、正解です。
あの行程を上りきるには、両手で自分の体重を支えられないととても無理で、
ちょっと今突き指してて痛いんです、とかでも難しかったと思います。
子どもをおんぶして上がるなんて、そりゃ絶対無理でした。
リンスケこそ、張り切って先頭をどんどん上って行っていたけど、
途中で泣きながら降りてくる小学生に何人かすれ違いました。
子連れで行ってみようと考えている人は、
とにかく万全の体調で、
あんまり怖がりじゃないお子さんと挑戦してみてください。
あ、でも、登りきったところで
「やったー!」みたいな爽快な達成感に浸ることはできません。
なにしろ拝観場所自体、斜めの岩場で、
谷底に滑り落ちないように踏ん張るので必死という
そういう場所ですので!